授乳中の風邪薬

市販の風邪薬の中に、授乳中でも飲めるお薬はいくつかあります。
見分けるポイントは、前のページで書いたように『使用上の注意』を確認することです。

ここでは、『使用上の注意』の中に、授乳中の服用に関する注意がない商品を紹介していきますが、お薬に配合される成分が変更になったり、添付文書の内容が変わることもありますので、購入する時には、必ず薬剤師や登録販売者に相談してください

また、使用上の注意に記載がなくても、100%安全ということではありませんので、異常を感じたら服用を中止して受診してくださいね。

総合風邪薬の他にも、解熱鎮痛薬や鼻炎薬、咳止め薬など、風邪に関連する医薬品をご紹介していきます。

総合風邪薬

 パブロン50(大正製薬)
◆眠くなったり、尿が出にくくなる抗ヒスタミン薬が入っていないので、風邪薬によくある、眠気や排尿困難といった副作用がほとんどありません。
また、便秘を起こしやすい成分も入っていません。熱や痛み、咳がある風邪に。鼻症状にはほとんど効きません。

 新エスタックW(エスエス製薬)
◆熱や痛み、咳、鼻の症状など総合的に効きますが、眠気などの副作用があります。
カフェイン水和物が配合されています(1日量で100mg)ので、コーヒーや緑茶などのカフェインが含まれる飲料を飲みすぎないようにしましょう。
カフェインの過剰摂取によって、赤ちゃんがちょっと興奮気味になったり、睡眠を妨げたりすることもありますので、摂りすぎに注意して下さい。

パイロンS(塩野義製薬)
◆痛みや熱を取る成分、鼻水や鼻づまり、咳を抑える成分とともに、南天実の乾燥エキスや甘草エキスなどの生薬を配合しているのが特徴です。
抗ヒスタミン成分が配合されているため、眠気が出ます。
新エスタックWと同じく、この製品にもカフェインが配合されています。
カフェインが含まれる飲み物の摂りすぎに注意しましょう。

※高熱、嘔吐などがある場合や、風邪の症状が1週間以上続く場合は、受診しましょう。

解熱鎮痛薬

風邪の症状が、熱や喉の痛みだけなら、解熱鎮痛薬で充分対応できると思います。

総合風邪薬には、鼻水や咳を止める成分も配合されているので、鼻水や咳がなければ飲む必要はありません。

タイレノールA(ジョンソン&ジョンソン)
◆眠くなる成分やカフェインが含まれていません。
痛み止めは胃を荒らすイメージがあると思いますが、このタイレノールは胃に優しい「アセトアミノフェン」という成分を配合しているため、空腹時でも服用することが可能です。
(※普段から胃が弱い人や、胃潰瘍などの既往歴がある人は食後に服用することをお勧めします)



鼻炎薬

鼻水や鼻づまりなど鼻の症状だけで熱や咳はない、いわゆる「鼻風邪」なら、総合風邪薬よりも鼻炎薬の方が効き目が実感しやすいと思います。

ただ、眠気はどうしても出てしまいますので、服用後は車や機械の操作・運転は避けて下さい。

パイロンS鼻炎顆粒(塩野義製薬)
◆素早く溶ける顆粒タイプ。錠剤が苦手な人に。
少し甘めの味になっていて飲みやすいです。
こちらも7歳から服用可能。

 

咳止め薬

市販の咳止め薬には、麻薬性の成分を配合した製品と、非麻薬性の成分を配合した製品があります。

非麻薬性成分は、便秘になりにくく、また、依存性がないため、比較的安心して飲める咳止め薬と言えます。

 新パブロンせき止め液(大正製薬)
◆大人専用のせき止め薬ですので、甘みが抑えられたコーヒー味のシロップです。
抗ヒスタミン剤が入っているため、喉のムズムズ・イガイガ感なども緩和してくれますが、眠気などの副作用が現れることがあります。
※卵アレルギーの方は服用できません。

 コンタックせき止めST(グラクソ・スミスクライン)
◆1日2回の服用。持続性のカプセル。
痰が絡むような湿った咳には少し不向き。
※卵アレルギーの方は服用できません。

エスエス ブロン液L(エスエス製薬)
◆卵アレルギーの方が服用できない「リゾチーム塩酸塩」は入っていません。
咳を鎮める成分と、痰を出しやすくする成分、喉のムズムズ感を緩和させる成分などを配合しています。

ブロン液エースと間違えないように!

ブロン液エース(エスエス製薬)は、授乳中の服用ができません。
パッケージはほとんど同じで、パッと見ただけでは違いが分かりにくいため、ご注意くださいね。

※左側が、エスエスブロン液Lです。

エスエスブロン液Lと新ブロン液エース