授乳中の薬の影響

授乳中のお母さんも、風邪をひくことはあります。

そんな時、薬を飲むことを躊躇してしまうお母さんは多いのではないでしょうか?

しかし、赤ちゃんの世話に追われて、ただでさえゆっくり休めない上に、体調が悪くなってしまうと、お母さんはとても辛いですね。

お母さんがお薬を飲むと、その薬の一部が母乳へ移行しますが、その量は非常に少ないということが分かっています。

授乳に注意が必要な薬は、抗がん剤や放射能を含む医薬品などの一部の医療用の医薬品で、市販薬の場合は、授乳しているからと言って薬を飲むのを我慢したり、むやみに授乳を中断する必要のないケースがほとんどなのです。

授乳中の薬の影響

母乳はどうやって作られる?

母乳は乳腺という組織から分泌されます。

乳腺を流れる血漿(血液中の血球以外の成分)から母乳が作られますが、単に血漿(けっしょう)を濃縮しているのではなく、血漿の中からタンパク質などの栄養素を選択して抜き出して、母乳を作っています。

お母さんの血液から母乳へ移行する薬の量

お母さんが風邪薬を飲むと、吸収されたそのお薬はお母さんの血液に混じって全身を巡ります。

お母さんの全身を流れる血液のうち、乳腺へ行く血液は、全体の0.5~1%ほど(体重50kgとした場合)。

つまり、母乳へ移行してしまうお薬の量は、お母さんが吸収したお薬の約100分の1(1%前後)という計算になります。

この程度の量では、薬としての役目を果たさないため、赤ちゃんへの影響はほとんどないと考えられているのです。


我慢しなくてもいい

たとえば、インフルエンザに罹ってしまった場合など、抗ウィルス薬のタミフルなどは授乳中でも服用することができます。

授乳中の風邪服用したことがある人は分かると思いますが、タミフルを服用するかしないかで、病気の度合いがまったく違いますね。

また、解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンなどは、授乳中でも飲むことが可能です。

授乳中だからとお薬を我慢して、高熱に耐えながら育児をするのって、あまりに辛い・・!
それに、そんな状態では赤ちゃんのお世話が思うようにできませんよね?

我慢をするのではなく、まずは医師や薬剤師・登録販売者といった専門家に相談してみて下さい。
そして、ご主人やご家族の方々に赤ちゃんの世話を手伝ってもらうなど、周囲の協力を仰ぐことも大事です。